食品業界の「ミシュランガイド」とも称されるベルギーの国際味覚審査機構（International Taste Institute, ITI）が先日発表した2025年最新の「Superior Taste Award」審査結果において、台湾のドリト多国際食品が、その主力商品である無加糖ゴールデン愛文マンゴーで「風味絶佳賞」を受賞しました。これは、台湾の農産加工品が世界の舞台でさらなる輝きを放ったことを意味します。

国際的な評価：台湾の味だけでなく、世界の共通言語
ITI審査員団は、欧州、米国、アジアなどから集まった200名以上のミシュラン星付きシェフやソムリエで構成され、厳格なブラインドテストを通じて、第一印象、外観、香り、風味、食感の5つの側面から評価を行います。総合点が70%を超えた製品のみが「風味絶佳賞」を獲得でき、これは食品業界における最高栄誉の一つとされています。

ドリト多のドライマンゴーが選ばれたことは、その自然な果実の香り、低い加工度、そして絶妙なバランスが、国際的な専門家の前で全く遜色なく、地域市場を超えた感覚的な競争力を示していることを意味します。

台湾の風土 × 低温技術：マンゴードライの一片に宿る究極の職人技
無加糖ゴールデン愛文マンゴーは、台南玉井産の黄金愛文マンゴーを厳選して使用し、無添加糖、無防腐剤、無人工着色料を製品の核としています。40〜50°Cの低温で72時間かけて乾燥させる製法により、果実本来の繊維、甘酸っぱいバランス、そして自然な色合いが保たれています。

ドライマンゴー1kgを製造するためには、新鮮な果実が13kgも必要となり、これは高い歩留まり率を示すだけでなく、品質と農業バリューチェーンに対するブランドの重視を際立たせています。このような製造工程は、欧州市場の「クリーンラベル」や「ミニマルプロセスト」製品に対する健康トレンドにも合致しています。

着実な事業展開：台湾から世界市場へ
ドリト多国際食品は長年台湾市場に深く根ざし、毎年定期的に「台北国際食品展（Food Taipei）」や「高雄国際食品展」に出展しています。これにより、革新的な製品を展示するだけでなく、国内外のバイヤーとの交流を積極的に行い、ブランドの認知度向上と輸出機会の拡大を図っています。

展示会プラットフォームを通じて認知度とビジネス上の信頼を積み重ねることで、同ブランドは日本、韓国、香港などの市場への参入に成功し、さらに欧州や北米のバイヤーとの協業を継続的に拡大し、「台湾のドライフルーツ」を世界レベルの健康スナックの代表へと昇華させています。

国際トレンドとの連携：3つの主要な競争優位性を把握
クリーンラベルが主流に： 欧米の消費者は、成分がシンプルで、無添加糖や人工着色料不使用の製品を重視しています。

植物性スナックの台頭： 天然ドライフルーツは、高繊維で過度な加工が施されていない選択肢として、高く評価されています。

原産地のストーリーがブランド価値を推進： ブランドは「契約農家」と「環境に優しい栽培」を強調することで、製品に温かみと信頼性を加えています。

専門家の視点：これは単なる賞ではなく、欧州市場へのパスポートである
「このドライマンゴーのテクスチャーと風味の層は目を見張るものがあります。純粋で自然な口当たりで、特に高級通路やハイエンドギフト市場において、欧州市場で非常に高い潜在力を秘めています。」

「この栄誉は、私たちの品質が認められた証であり、台湾の農産加工品が国際舞台で輝く能力を持っていることを証明するものです。私たちは引き続き、無添加で体への負担の少ない天然製品の研究開発に努め、世界に台湾の土地の温かさと甘さを味わっていただけるよう邁進します。」

展示会を節目とし、製品を橋渡しに
ドリト多は、製品力だけで抜きん出ただけでなく、国内外の展示会を巧みに活用して人脈を築き、露出を増やしてきました。さらに、ブランドストーリーを上手に語ることで、「国際的な味覚＋現地の魂」を持つ農産加工品を創り出しています。今回のITQI風味絶佳賞の受賞は、長期にわたる経営努力と品質へのこだわりが実を結んだ結果と言えるでしょう。